この記事では、暗号資産(仮想通貨)取引所DMM Bitcoinのメリット、デメリット、そしてDMM Bitcoinで取引すべきかどうかを解説します。
- DMM Bitcoinのメリット、デメリット
- DMM Bitcoinを利用すべきかどうか

DMM Bitcoinのメリット
DMM Bitcoinのメリットは以下の2点です。
- 日本円の入出金手数料が無料
- 暗号資産(仮想通貨)の送付(送金)手数料が無料
特にETH(イーサリアム)の送付手数料が無料なのは素晴らしいです。
ETHは、ネットワークの混雑次第でとんでもない送付手数料がかかりますから。
日本円の出金手数料が無料なのもありがたいですね。
まだまだ有料の取引所が多いですから、この点もDMM Bitcoinの魅力です。
DMMのグループ会社という点もメリットといえるかもしれません。
DMMは非上場とはいえ、有名企業ですから。
DMM Bitcoinのデメリット
DMM Bitcoinのデメリットは以下の2点です。
- 取引所形式の取引ができないので、特に現物は高く買って安く売ることとなる
- BitMatch注文は要注意
暗号資産(仮想通貨)の現物を取引所で売買をする場合、板取引形式による売買と販売所形式による売買の二つに大別されます。
取引所によって、両形式ともに扱っている会社もありますが、DMM Bitcoinは販売所形式がメインです。
BitMatch注文というDMM Bitcoin独自の注文形式もありますが、これについては後述します。
板取引形式とは
板取引形式はDMM Bitcoinでは扱っていないので他社の画像となりますが、以下のような取引方法です。

現在の注文価格と注文数量が板のように表示されています。
販売所形式とは
販売所形式は、DMM Bitcoinでも扱っています。

現在の注文価格と注文数量は表示されていません。
表示されているのは、この値なら売買が成立しますという提示価格です。
販売所での現物売買はお勧めしません
ふたつの画像は、どちらも同じ日時のBTC(ビットコイン)のスクリーンショットです。
あなたがBTCを売買する場合は、どちらの取引所を利用する方がお得でしょうか?
BTCを購入する場合は、板取引形式なら283万166円、販売所形式なら285円1,425円。
BTCを売却する場合は、板取引形式なら283万165円、販売所形式なら279万9,155円。
答えは言うまでもないですね。
- 販売所形式での売買は、高く買って安く売ることになるのでお勧めしません
- 形式的手数料は無料ですが、実質的には非常に高い手数料を支払うことになります
販売所での現物売買にもメリットがないわけではないが
販売所での売買にあえてメリットをあげるとすれば、DMM Bitcoin規定の最大発注数量(3BTC)までなら提示されている価格で必ず約定するという点です。
上記の例なら、3BTCまでなら285円1,425円で必ず購入できますし、279万9,155円で必ず売却できます。
板取引形式だと283万166円で購入できるのは0.0039BTCだけで、283万165円で売却できるのは0.0035BTCだけです。
もっと多くのBTCを取引できるかどうかは、他のトレーダー次第です。
とはいえ、取引量の多い取引所なら他のトレーダーが発注をする可能性が高いですから、やはり販売所での売買はお勧めできません。
販売所形式は提示価格で確実に約定するが、それでも板取引形式で取引した方がよい
DMM Bitcoinは他の取引所の販売所よりは良心的価格
繰り返しますが、販売所形式で暗号資産(仮想通貨)の現物売買をするのはお勧めしません。
実質コストが非常に高いからです。
これは、DMM Bitcoinに限らず他の大手取引所でも同じです。
実は、DMM Bitcoinは他の大手取引所にくらべると販売所での価格は良心的なのです。
bitFlyer(ビットフライヤー)、coincheck(コインチェック)、bitbank(ビットバンク)、GMOコイン、どれも立派な取引所ですが、販売所での価格はハッキリ言ってえげつない価格を提示しています。
それにくらべればDMM Bitcoinの提示価格は可愛いく思えてしまいます。
BitMatch注文もお勧めしません
BitMatch注文はDMM Bitcoin独自の注文形式です。
この注文形式もお勧めしません、というかハッキリ言ってこれを利用するくらいならDMM Bitcoinの販売所形式を利用した方がマシです。
手数料が非常に高く、販売所での売買するのと大差ありません。
そして、BitMatch注文の最大のリスクは以下の点です。
BitMatch注文において、一定の有効期限内(発注から30秒)に注文の一部又は全部が他のお客様の注文と対当しない場合があります。その場合、マッチングが成立しなかった注文の一部又は全部は成行にて約定されるため、市場価格が急激にかつ大きく変動しスプレッドが拡大している際には、ミッド(仲値)価格から乖離した価格で約定する可能性があり、意図していない損失を被ることがあります。
引用:DMM Bitcoin
マッチングが成立しなかった場合は成行での約定となるので、思わぬ価格での売買されてしまい意図しない損失を被る可能性があります。
こんなリスクがあるならば、価格が提示されている販売所で売買した方がまだマシです。
DMM Bitcoinの販売所の提示価格は他の大手取引所よりも「良心的」なのですから。
BitMatch注文はお勧めできないどころか、使うべきではない
結論;DMM Bitcoinで暗号資産(仮想通貨)の現物売買はしない方がよい
厳しい意見となってしまいました。
営業妨害をする意図はまったくありません。
しかし、これが正直な意見です。
DMM Bitcoinには、他の大手取引所のような板取引形式を導入してもらいたいと思います。
そして、BirMathc注文は改良すべきで、現状のままなら廃止した方が良いと思います。
DMM Bitcoinでの現物売買はしない方がよい
DMM Bitcoinのレバレッジ取引を利用すべきか
ダメというほどではありませんが、積極的にはお勧めしません。
GMOコインの同種のサービスにくらべてスプレッド(買値と売値の価格差)が大きくコスト高となります。

GMOコインのレバレッジ取引でのBTCのスプレッドは1,692円

同じ日時で、DMM Bitcoinのスプレッドは10,153円。
約6倍の差です。
GMOコインでの取引をお勧めします。
ただし、レバレッジ手数料(金利のようなもの)は、DMM Bitcoinはロールオーバー(日をまたいでのポジションの持ち越し)した時のみの発生ですから、デイトレードならGMOコインよりもお得です。
(ただし、スプレッドを考慮すると必ずしもお得にならない場合もあるので注意が必要)
また、GMOコインのレバレッジ取引で扱っていないコインもDMM Bitcoinは扱っていますので、それらをレバレッジ取引したい人はDMM Bitcoinで取引するしかありません。
なお、レバレッジ取引でもBitMatch注文ができますが、現物取引同様に利用しない方がよいです。
DMM Bitcoinの奮起に期待しましょう。
DMM Bitcoinでしか扱っていないコイン以外は、GMOコインのレバレッジ取引の方がよい。
コメント